2011年7月19日火曜日

めくるめく剥製ワールド。

津山(岡山県)に世界中の珍しい剥製動物がいっぱい見られる所があると知り
行ってきました。その名も、つやま自然のふしぎ館
生きてる動物も好きだけれど、剥製になりモノと化した動物にもなぜか惹かれます。


昔の高等学校を改築した建物には、2万2000点を超える希少動物の剥製・昆虫の標本
化石、鉱物、人体の臓器などが展示されています。
剥製だけでも850種!昭和のにおいがする味わい深い風景画をバッグに「北米大陸の動物」
「極地と中南米の動物」 など、世界中の珍獣たちが生息地別に展示されています。

























何かが違うような、ぬいぐるみっぽいベンガルヤマネコ。
























目の見開きっぷりが…。ツシマヤマネコってこんな顔だったかな。
絶滅危惧種は、獰猛さより可愛らしさをアピールしたほうがいいのではと思ったり。























角が見事な白トナカイ。生後6日のライオンの赤ちゃん…。

























ホッキョクグマの前にぬーんと立ちはだかるゾウアザラシ。

























パノラマ展示は圧巻。

 




















キリンは、この天井の高さでは低すぎるので、脚が折り畳まれた格好で展示されています。


「人体の神秘」コーナーでは、単眼の子豚ちゃんのホルマリン漬け、
世界のびっくり人間の写真など、世界中のさまざまな「異形たち」が紹介されています。
創設者の森本慶三氏の脳や臓器標本(本人の遺言による)も展示されており
なにも知らずに入った方は、ちょっとたじろいでしまうかもしれません。
見世物小屋が好きだったひとや、恐いものがちょっと好きな子どものまんまの好奇心を持つ方には素通りできない一角です。






















昆虫や貝の標本の数に圧倒され、見落としそうになったウニの化石標本。 














































出入り口に展示されているホッキョクグマは触れてもよいとのことでしたので
よろこんで撫でてきました。密度の濃い毛はふわっふわ。
(ちなみにこの子のお父さんはゾウアザラシと闘いを繰り広げていた
あのホッキョクグマだそうです。親子で剥製になってしまったのか…)
剥製に触らせてくれるなんて、国立の博物館じゃあ絶対にないことだよなあ。
そこは民間のいいところです。

ただちょっと残念だったのが、館内の照明がすべてが青白い蛍光灯だったこと。
暖かみのある照明でライトアップしたら、動物たちの姿はもっと生き生きとして
(死んでるけど)胸に迫ってきたのになあ…
しかしそれを差し引いても、観に行く価値は大いにある、面白い博物館です。