2011年7月29日金曜日

『A Collection a Day』























モノに毒されるって悪い事じゃない。そう思わせてくれる宝箱のような本をご紹介。
サンフランシスコ在住のイラストレーター Lisa Congdonがずっと蒐集してきた
ヴィンテージのおもちゃや道具、ただのゴミ?と思われてしまうようなかわいいモノなど
1テーマごとに365日ぶん紹介されています。

去年、BLOGでこのプロジェクトを見たとき「うわあ、これすごい!本にしてほしい!!」
と思わず唸りました。
こんな物語のあるコレクション、BLOGだけではもったいない。
手元に置いてじっくり見たい!と願うひとがたくさんいたのですね。



























かわいい地球儀たち。アトリエを見ているだけでワクワクします。



























ドローイングも魅力的。
蒐集の世界って“男の趣味の世界”が多く、説明過多で想像の余地がなかったり
胸きゅん要素が少なかったりするのですが
かわいいかわいいしすぎていない女の人の蒐集ってやっぱりいい!
アーチストらしく、道具系に手がのびたり、きれいな色がいっぱいあるのもたのしい。


これ見てると、異国の蚤の市に行ってみたくなるなあ。

本がはいっているブリキ缶、これはまさしく大切な宝物をいれる缶かんのイメージ!




2011年7月27日水曜日

気配を消す達人。

猫族は気配を消す達人だなあとつくづく思う。
全身真っ黒なので暗闇にかくれるとわからないし
家中すみずみまで探しても全然見つからない時もしょっちゅう。
最終手段の「ご飯だよ」を叫ぶと、
「ぐるるっ」と言いながらどこからともなく駆け足で現れる。
名前を呼んでも全然出てこないくせに、なんとも現金なやつである。

最近は、本棚の上が気に入ってる様子。























黒猫は肉球も鼻も黒い。
たまによその猫さんの肉球と鼻を見たら桃色だったりして、ふしぎな感じがします。



「夏のノミモノと、白樺カゴ。」

 8月6日(土)に、東京の蔵前にあるセキユリヲさんのアトリエで
「夏のノミモノと、白樺カゴ。」というイベントが行われるそうです。

ハントヴェルクさんの白樺カゴや歩粉さんの数量限定のお菓子の展示販売、
サルビアさんの草木染めのTシャツやマフラーなどなど。
 


小川純一さんがつくる身体に優しい夏のノミモノと、歩粉さんの焼き菓子を、
ハントヴェルク・ユーリさんの白樺カゴに入れて頂く
1日限定の「バー・サルビア」をひらかれるそうです。



***


ハントヴェルク・ユーリさんは、茨城県のつくば市にある
「ちいさな森・スムルトロンステッレ」で白樺カゴ教室を行ったり
イベントを開催されている作家さんです。


8月6日のサルビアさんのアトリエでのイベントで『Northland』のブックレットを
白樺のカゴにいれていっしょに販売してくださるとのこと!
(夏のイベントなのにNorthland…恐縮です)

モノ作り、北欧好き、ユーリさんやセキさんの世界がお好きな方にも
興味を持ってもらえたらうれしいです。

蔵前はアノニマ・スタジオさんや中川ちえさんのお店もある、素敵なところです。
(サルビアさんのアトリエから歩いて数分の距離だそうです)

川のほとりで涼やかに。夏を満喫しにぜひ!!




ハントヴェルクさん http://www.cocoronet.net/hantverk6.html


サルビア月いちショップ「夏のノミモノと、白樺カゴ。」 http://www.salvia.jp/ex.html

2011年7月22日金曜日

自然受粉?!

先日の台風でひょうたん棚が半壊したので、つくり直すことに。
麻ひもで結んでたつなぎ目は風で緩んでしまうので、黒のビニールテープで固定。
支えとなる竹の支柱も増やしました。

花も連日咲いているのでそろそろ人口受粉しなくてはと思っていた矢先、
なんとも小さくて可愛らしいひょうたんの実が数個育っているのを発見。
何もしていないのに、まさか蛾がやってきて受粉してくれたのか…?
このへんはきれいな蝶やトンボ(翅が黒いハグロトンボ)がよく飛んでるし
自然も多いところだから、自然受粉だってじゅうぶんありえる話。

数日後、例のごとく棚を補強していた夕暮れ時、
蜂のようにホバリングするあまり見かけない蝶?蛾?がひょうたんの花の蜜を吸いにきた。
口吻(こうふん。口先についてるストローみたいなもの)が長くてかわいい。
このひとが毎晩蜜を吸いにやってきてるのかな。
名前はわからないけど、姿はセセリチョウによく似てました。

全部虫まかせというわけにはいかないだろうから
基本は、雌花と雄花を見分けて自分で受粉してみるつもりです。

たくさんなってくれるといいなあ。


























通りに面したところに棚があるので、いろんな人に「これなに?」と訊かれます。
緑のシェードを作ってるお宅は多いけど、同じツル性植物でも
ひょうたんを育ててる人は少ないみたい。
(棚作りの面倒さ、もしくは食べられない実というのがネックになっているのか?)
でも、ひょうたんの実を見せると皆「かわいいねー」と笑顔になります。

2011年7月21日木曜日

倉敷意匠さんアイテムたち。

 倉敷意匠さんのカタログ(分室カタログ5、紙モノカタログ3)に掲載していただおります
王冠の針山、ウニの標本函、ウニの仲間コースター、
そしてカシパン標本を月兎社さんのサイトにて、販売中です。
月兎社さんにデザイン協力していただいた蛇腹本『海のかけら』は
手のひらサイズのかわいい仕上がりになっておりますー。
ぜひ、ご覧くださいませ。



アートブックショップ神保町店では、紙好きの紙好きによる紙好きのためのフェア
『紙モノカタログ3』展が開催中です。7/20(水)〜8/2(火)10:30〜18:00
手芸好きな方は時間を忘れてゆっくりできる素敵なお店です。
わたしも一度おじゃましたことがありまして、
たいへん魅力的なエストニアの手芸本を連れて帰ってきました。

神保町といえば、レンガ造りの老舗喫茶店 さぼうるでひとやすみもおすすめです。
お気に入りの本を持ってぼんやり涼んだり、人物観察したり。
薄暗くて落ち着ける雰囲気のよい喫茶店です。
4月から田舎暮らしをしているので、都会の喧噪が時々むしょう〜になつかしくなります。

2011年7月19日火曜日

めくるめく剥製ワールド。

津山(岡山県)に世界中の珍しい剥製動物がいっぱい見られる所があると知り
行ってきました。その名も、つやま自然のふしぎ館
生きてる動物も好きだけれど、剥製になりモノと化した動物にもなぜか惹かれます。


昔の高等学校を改築した建物には、2万2000点を超える希少動物の剥製・昆虫の標本
化石、鉱物、人体の臓器などが展示されています。
剥製だけでも850種!昭和のにおいがする味わい深い風景画をバッグに「北米大陸の動物」
「極地と中南米の動物」 など、世界中の珍獣たちが生息地別に展示されています。

























何かが違うような、ぬいぐるみっぽいベンガルヤマネコ。
























目の見開きっぷりが…。ツシマヤマネコってこんな顔だったかな。
絶滅危惧種は、獰猛さより可愛らしさをアピールしたほうがいいのではと思ったり。























角が見事な白トナカイ。生後6日のライオンの赤ちゃん…。

























ホッキョクグマの前にぬーんと立ちはだかるゾウアザラシ。

























パノラマ展示は圧巻。

 




















キリンは、この天井の高さでは低すぎるので、脚が折り畳まれた格好で展示されています。


「人体の神秘」コーナーでは、単眼の子豚ちゃんのホルマリン漬け、
世界のびっくり人間の写真など、世界中のさまざまな「異形たち」が紹介されています。
創設者の森本慶三氏の脳や臓器標本(本人の遺言による)も展示されており
なにも知らずに入った方は、ちょっとたじろいでしまうかもしれません。
見世物小屋が好きだったひとや、恐いものがちょっと好きな子どものまんまの好奇心を持つ方には素通りできない一角です。






















昆虫や貝の標本の数に圧倒され、見落としそうになったウニの化石標本。 














































出入り口に展示されているホッキョクグマは触れてもよいとのことでしたので
よろこんで撫でてきました。密度の濃い毛はふわっふわ。
(ちなみにこの子のお父さんはゾウアザラシと闘いを繰り広げていた
あのホッキョクグマだそうです。親子で剥製になってしまったのか…)
剥製に触らせてくれるなんて、国立の博物館じゃあ絶対にないことだよなあ。
そこは民間のいいところです。

ただちょっと残念だったのが、館内の照明がすべてが青白い蛍光灯だったこと。
暖かみのある照明でライトアップしたら、動物たちの姿はもっと生き生きとして
(死んでるけど)胸に迫ってきたのになあ…
しかしそれを差し引いても、観に行く価値は大いにある、面白い博物館です。

2011年7月17日日曜日

サーミミニミトン&リービッヒ・カード受付開始いたします。

うだるような猛暑のなか、今晩19時より、LAVVO web shopにて
サーミのミニミトンとヴィンテージ リービッヒ・カードの注文受付を開始いたします。

ミニミトンは現物のみ、サーミの希少クロモカードもすべて一枚ずつの販売となりますので
よろしくお願いいたします。



2011年7月11日月曜日

ウイルタの木偶。


























日本玩具博物館で、なんともかわいい木偶に出逢いました。
名前は「セワポロロ」といって、セワは「神」という意味なのだそう。
北海道の北、樺太島に住む北方民族ウイルタによりつくられたものを
原型にしているそうです。
ウイルタにこんな神さまがいるだなんて、知らなかった!
神像として身近に置いて、願い事をし感謝をかかさないようにと
家のお守りや、狩猟を願う祭り(オロチョンの火祭り)の時のために
つくられたのだそうです。

頭には角らしきものが、大きいほうは3つ、小さいほうは2つついています。






















 フクロウっぽいお顔。
 動物を擬人化させたものなのか。素朴で優しい表情が和みます。

「セワポロロ」は網走市にある大広民芸店でつくられているオリジナルの人形です。
アイヌの木彫り人形は今までいろんなところで見てきましたが
正直、子どもの頃に見た木彫り人形はあんまりかわいいとは思えなかったし、
興味はまったくなかったんですが 、この「セワポロロ」は文句なくかわいい。


大広民芸 木彫 朔峰の店 (*電話注文できます)






















人形はいろいろな種類の木が使われ、これはクルミの木でつくられています。
アイヌのモレウ(うずまき)文様を想起させる、丁寧な彫刻が施されています。

そして、なんておしゃれなんだろうと思ったのが、この首元。
アザラシの毛皮と、木を細くそいだイラウと呼ばれるものが
(アイヌにもイナウという同じものがあります)巻かれています。
イラウは鳥の羽根を意味し、古代より神聖なものとして扱われてきました。

北方民族のひとびとは、自分たちを取り巻くあらゆるものには生命が宿り
それぞれが意思をもっていると信じてきました。
精霊の世界は人間にさまざまな影響を及ぼすもので、ずっと畏れ敬ってきました。
木寓は玩具としてのかわいらしい人形ではなく、本来はお守りだったり信仰の道具だったのでしょう。


木偶はみんな同じではなく、家ごとに少しずつ違っていたそうです。
なにか手がかりはないかと北方民族博物館の図録をぺらぺらめくっていたら
ウイルタの木偶、ありました!
























なんて素朴でかわいらしいのでしょう。
平べったいのや二頭身、身体がイラウでできたものとか
顔かたち、いろんな神さまが彫られていたことがうかがい知れます。
他にも、まじない具に使われてたのっぺらぼうの人形もありました。

アイヌのニポポをはじめ、北方民族ではいろんな木偶がつくられていたので
博物館で鑑賞するときも、そんな視点で見比べるとさぞ楽しかろうと思います。
これは次回の楽しみにすることに。






















古い人形には、目から悪霊が入るこむと信じられていたため、目がない。
どの民族にも共通することだそう。
写真は、アムール川流域に暮らす北方民族ナナイの人形。

『シベリア民族玩具の謎』(著:アリーナ・チャダーエヴァ)










































まさに精霊?
こちらは、事故や病気から守ってくれる「セワ」。見事なイラウ。
























【ウイルタ族のこと】

 日本にアイヌ以外の北方民族が暮らしていたことは、網走の北方民族博物館ではじめて知りました。

北海道の北、宗谷岬のほんの目と鼻の先にあるサハリン島に暮らしてきたウイルタのひとびとは、トナカイを飼育しながら狩猟と漁労でくらす少数民族。アイヌのひとびとからは、オロッコと呼ばれていました。文字をもたかったことや、熊送りの儀式、シャーマニズム、一部分を見たり聞いたりしていると、たしかにアイヌとの共通点も多いのですが、アイヌはトナカイ飼育はしませんし、お互いの言語は通じないというし、文様もよく見るとそれぞれの特徴があったりします。


ウイルタのひとびとは現在350人、ウイルタ語を話せるひとはもはや16人ほどといわれているそうです。

 
サハリンは日露戦争の結果40年間南半分が日本領でしたが、太平洋戦争の敗戦によって日本に引き揚げることになり、一部のひとびとが網走などに移住しました。




去年受講した「ウイルタの切り紙講座」
(切り紙と進行をつとめられていた方は造形作家の下中菜穂さん)のお話に登場したウイルタのおばあちゃん、北川アイ子さんも戦後網走に移住してきた方で、日本でウイルタ語を話せる最後のひとりだったそうですが、残念ながら2年前に亡くなられたそうです。四カ国語を話せるアイ子さんは大変記憶力のよい方で、新しい言葉もどんどん覚えて使ったといいます。文字を持たない民族のひとびとは、なんでも記憶して覚えるというのが身に付いているのです。

講座では生前のアイ子さんの手仕事などの記録映像を撮っていらした北方民族博物館学芸員の笹倉さん(わたしも以前からお世話になっております)が映像とともにウイルタとはどんな民族なのか、アイ子さんはどんな方だったのかなど、ていねいに解説されていました。
迷うことなく自由自在にハサミをあやつるアイ子さん。もちろん下書きはナシ。
難しい曲線は指のカーブをなぞらえているそう。どんなサイズの紙を渡しても、アイ子さんの手にかかれば美しい文様が浮かび上がります。この切り取られた文様を型にし、紙に写しとり、刺繍をほどこします。刺繍の手の使いかたがこれまたおもしろく、針を自分のほうにむかって刺すのです。もともとはトナカイの皮に絹糸で刺繍をしていたそうで、型は白樺の皮を利用していたとのこと。文様は靴や煙草いれ、白樺のいれものなどにいれていました。
ちょっと意外だったのが、文様にとくに意味はないということ。それぞれの形にも名前などはないのだそうです。
アイヌは文様に名前があって、切り紙は使わない。でも抽象模様というのは一緒。
となりに住む民族で影響し合っているけれども、民族それぞれに特徴があって、知れば知るほどおもしろい。





ひょうたん棚。

庭の隅に枝葉がすっかり落ちてしまった木がさみしく植わっていたので
その木を大黒柱に、ひょうたん棚(大瓢箪、千成瓢箪)をつくりました。
少々心もとない棚なので、もうちょっと竹の支柱を買ってきて
補強する必要があるかも。
なんせはじめてなので、どのくらい茂るものなのか、よくわかっていません。

親ヅルは棚に届いてから摘心しています。
(本葉が5枚になってから摘心し、子ヅルをのばすやり方もあるらしいです
宿根草のアサガオもそうでした)
雌花は子ヅルや孫ヅルの第1〜3節について、雄花は他の枝の節につくとのこと。
本来は蛾が飛んできて受粉してくれるそうですが(だから花は夕方から咲くんだ!)
人口受粉するのが確実のようです。
はたしてうまくいくのでしょうか。



2011年7月7日木曜日

ミニミトン納品しました。

網走の北方民族博物館のミュージアムショップに
サーミのミニミトンを納品しました。

ひとつは革紐がついたストラップ、もうひとつはそれよりももっと小さいサイズで
(長さ4cmほど)両手バージョンの極小ミトンです。
赤や青、黄色といったサーミカラーの毛糸でクロスの文様などを
編んでいます。






















LAVVOのミトンが北方民族博物館のミュージアムショップに並んでいる光景…
なんだか夢のようです。

もう何年も前から行きたいところナンバーワンだった北方民族博物館。
その熱い想いを胸に抱き、去年の秋ひとり網走へと旅立ったのです。
(なんだか大げさに聞こえますが、ほんとにそんな心境でした)
そこで驚異のバックヤードを取材させてもらったのですが
そのおかげで『Norhtland』のブックレットもかたちにすることができ、
ますます北方への興味が高まっていきました。
そしてこの魅力的な文化をどうにか自分らしく表現したいなと思うように。
作品づくりもそのひとつです。
北方民族にちなんだニットシリーズはこれからもいろいろ展開してゆきたいです。

ひとつ行動を起こすことの大切さをシミジミ体感した去年の秋。
好きなことに対してひたむきに。忘れないようにしなくっちゃ。

初夏の網走、乾いた空気は寒いくらいかもしれない。
北海道旅行を考えておられる方、流氷は見られませんが夏の道東の旅もいいですよー。

2011年7月6日水曜日

黒猫フグのBLOG。

twitterでもご紹介しましたが、うちの家族 nezuminekoがモノクロで撮った
黒猫フグ。」というBLOGがあります。
(右下の踊ってる?フグの画像をクリックしてもいけます)
おひまな時にのぞいてみてくださいね。

毎日見てるとわからないものですが、あらためて見るとずいぶん成長していたんだなあ。
行動もずいぶん落ち着いてきて大人になりました。
目の色がよりきれいな黄色になって眼球がぷっくり膨らんできたとか
白髪がちょいちょい出てきたとか、変化はいろいろありましたが、
顔の雰囲気は昔のままですし、基本的な性格(新しモノ好き、食欲旺盛、基本あまりベタベタ
されるのは好きじゃない、ちびのミイっぽい負けん気の強さなど)は変わっていません。
2頭身仔猫時代は、つい最近のことのようにも、ずいぶん前のことのようにも思えます。
とにかく、あれよあれよという間に大きくなってしまったようです。


ついでで恐縮ですが、フグがくる前からやっていたBLOG
ひょうたん*カメラ。」ではフグはもちろん、あちこちで撮った野良猫写真なども
見られますので、こちらもよろしければご覧くださいね。


2011年7月5日火曜日

地味に伸びてます。




























琉球朝顔が地味に成長中。
手前の西洋朝顔は植えつけがだいぶ後だったので、ちょっと送れています。
親ヅルは1ヶ月くらい前に摘心済み。子ヅルもそろそろ摘心したほうがよさそうです。

はじめての宿根草朝顔、涼しげなシェードを作ってくれるでしょうか。
今日は晴れたので、夕方は腰に蚊取り線香ぶら下げて、誘引&草むしりしよう。

2011年7月4日月曜日

梅雨時期もキノコの季節。

朝から雨が降ったりやんだり、
本来ならどこも出かけたくないどんよりと蒸し暑く、重苦しい天気。
しかしこのジメジメした梅雨時期というのは、きのこを観察するにはもってこいの季節。

ということで、ひさしぶりにきのこ観察会に出かけてみました。
広島での参加はもちろん初めて。
場所は広島市植物公園。
きのこアドバイザーの先生といっしょに2時間ほど園内を観察し歩きます。























観察会は採集したキノコをその場で先生が同定
(生物の分類上の所属や種名を決定すること)し、メモを残してゆくというスタイル。


今までは、みんながそれぞれに採集したものを持ち帰り、
資料室で同定しながら種別にずらりと並べるやり方だったのですが
人数が少ない時は、今回のようなスタイルのほうがいいようです。
見つけたそばから名前を教えてくれるので、より覚えられやすいかも。

きのこもいろんなのが出ていましたが、それを観察する人たちもこれまた面白く
カメラにおさめつつも名前をしっかりメモする真面目な人、
足場が悪そうなところでも勇ましく進んでゆき何やら大っきなきのこをもぎとってくる人、
そのきのこが食べられるかどうかがいつも気がかりな人、
きのこを探し撮りつつもどんぐりの木チェックや松ぼっくり拾いも忙しいひと(わたし)
などいろいろ。
そして、キノコがどんなに腐っていようがカビで変色していようが
「うーんこれは○○タケかな」
とさらりと名前が出てくるきのこ先生の頭の中の引き出しがすごい。

あっという間の2時間でしたが、もう楽しすぎて暑さも忘れるほどでした。



最高にかわいいぷっくーりポルチーニ。
(ヤマドリタケモドキ/食用)


タマゴテングタケモドキ(毒)。



























ヒメホウキタケのおじいさん。






















わらわら群生。(名前不明)
























この日の一番の大物。
いつかこの目で見つけてみたかった冬虫夏草!!

白い棒状のものが1本、にょきっと地面から出ていました。
2〜3cmくらいでしょうか。 先はくるんと曲がっています。
一度見たことのある人ならピンとくるこのかたち。
先生が慎重にスコップで掘りだし丁寧に土をはらいます。
どうやら蜘蛛に寄生する菌類のクモタケらしいです。(ぎゃー)
クモはこの根っこの巣らしき部分に入ってるそうなんですが
クモが大の苦手なわたしは、触れず。
(同じ冬虫夏草でも、セミタケとかアリタケとかだったらよかったなあ)
それでも、冬虫夏草なんてそうそう見つかるものじゃないし
前から一度ナマで生えてるところが見たかったので、ちょっとテンションが上がる。

その後また別の場所でも見つかり、にわか冬虫夏草祭り。
(一度見ると目が慣れてくるので、次から次へと見つかるのです)
自分でもひとつ見つけることができ、さらにテンションが上がる!
天日干しにすると標本にして残せるとのことだったし、
初の冬虫夏草ゲット記念ということで、もらってきてしまいましたが…
あまりまじまじと観察する気になれず、うーん、はやいとこ天気のいい日に干して
カラッカラにしてしまっておきたい気分。