2012年12月27日木曜日

ありがとうございました。





























At Home Christmas展、足を運んでくださいました皆さま
ありがとうございました。

短い滞在でしたが、お客さまともゆっくりお話ができ、
また、いつも展覧会のたびに駆けつけてくれる京都と大阪の友人たちとも
ゆっくり近況報告ができたりで、ほんとうに心温まる2日間でした。

伝統的なクリスマスに激しく興味を持ったのが去年、
(日本中がふかい闇に包まれた2011年、ある意味現実逃避だったのかもしれない)
それをいちど何かのかたちでお見せしたい!とずっと考えておりました。
手編みのニット小物や手作りのオーナメント、古い時代に作られた異国のものなど
昔ながらの素朴なクリスマスの雰囲気を伝えられたらいいなと。

個人的に猛烈にご紹介したかった
チェコのパン細工オーナメントを並べることができたのも
大きな喜びのひとつでした。

制作もモノを集めるのも、準備はいろいろ大変なこともありますが
やはりたくさんのひとと繋がっていると実感できることはこの上ない悦びであります。
細胞がぷちぷち目覚めていく感じ。

Kitさん、かわいいアイシングクッキーを用意してくれたつばめさんには
大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。


2012年も残りわずかとなりました。
皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。








気に入ってるそうです。


忍法、裏表わかんないの術。





























おやすみヒゲマスク。


2012年12月25日火曜日

新しいお取り扱い店。

師走も押しせまり、あれもこれも年内に終わらせたいものが次々と沸いてきて
なんとなく落ち着かない日々が続いております。
12月の月だけ1週間増えればいいのに・・(苦手な2月は減らしてもらって)
と毎年思うのはわたしだけでしょうか。

そんな慌ただしい季節ですが、嬉しいオシラセです。

Northland」の新しいお取り扱い店が増えました。
以前より大変お世話になっています東京の古書玉椿さん
そして宮崎のカオスさんです。

新しいご縁ができ、また来年への活力をいただきました。
お近くの方はぜひ遊びに行ってみてくださいね。
素敵な本や雑貨に出会えますように。


京都Kitさんでの『At Home Christmas』展は明日までおこなっておりますので
こちらもぜひ。



2012年12月24日月曜日

鯉とくるみとクランプス。























チェコのパン細工オーナメントと出会ってから
やはり気になるのは、チェコの伝統的なクリスマスはどんなものなのか、ということ。
宗教色が薄く、いろんな国の文化を取り入れるのが得意な日本人からすると
古くからの伝統をかたくなに守るヨーロッパのクリスマスというものは
とても興味深いものです。

チェコのクリスマスに欠かせないものといえば、鯉なのだそうです。
市場で生きた鯉を買ってきて(かなり大きい)
身はフライにし、内蔵はスープにするのだそう。
宗教上、クリスマスには肉ではなく魚を食べてきた歴史があり
海のないチェコでは鯉をたくさん養殖しており、クリスマスには
どこの家庭でも鯉料理を食べるのだそうです。
(鯉のウロコをお財布にいれておくとお金がはいってくるという言い伝えもあり
 チェコの人にとって鯉はとても縁起のよい魚なのですね)

調理するまでの間、水を張ったバスタブに鯉を泳がせておくそうで
おじいちゃんとのクリスマス』という絵本(チェコの伝統的なクリスマスが
描かれている素晴らしい絵本です)にもこのシーンが登場します。
きっと、この少年のように鯉に名前をつけて可愛がる子も
たくさんいたんだろうなあ。

樅の木を吊るしたバルコニー、キッチンでは鯉のかたちのクッキーを焼き
くるみのボートにロウソクを灯す、絵本にはチェコならではのクリスマスの風景が
丁寧に描かれており、ロウソクやリンゴやクッキーを飾った昔ながらの素朴なツリーも
とってもすてき。

























割ったくるみの殻にロウソクを灯し水に浮かべ、ボートの動きで
翌年の運勢をみるくるみ占い。絵本には登場しませんが、
半分に切ったリンゴの真ん中にきれいな星が出るかどうかで
翌年の運勢をみるリンゴ占い。




























今回、あまりにマイナーなのでWeb Shopには並べなかったのですが
世界のなまはげ好きとしては外せない悪魔(チェコ語でCeltiと呼ぶ)。
12月5日の夜、聖ニコラウスと天使とともにやってきて
悪い子には顔に炭を塗ってお仕置きをするという悪魔。
角と長い舌が不気味ですが、パン細工はずいぶんとぼけた表情です。
(我こそなまはげ好き!という方がいらっしゃれば、次回仕入れますー)






2012年12月19日水曜日

本日より発送いたします。

Web Shopにたくさんのご注文ありがとうございました。
パン細工オーナメントは早々に売り切れになったアイテムもあり
大変ご迷惑をおかけいたしました。
来年の秋頃か、クリスマス前にご紹介したいと考えておりますので
またどうぞよろしくお願いいたします。

ノースランドのほうも本日より順次発送してゆきますので、
到着までしばしお待ちくださいね。
クリスマスに間に合うようにキビキビがんばります。

ご注文いただきましたメールにはすべて返信をしているつもりですが(19日9時現在)
もし返信が届いていない方は恐れ入りますが、もう一度メールしていただけると助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。

マンモススクールのブログで紹介していただきました。

マンモススクールのブログで『At Home Christmas』展の
紹介をしていただきました。


マンモススクールを運営しているニーハイメディア・ジャパンが
発行するキッズ誌『mammoth #24』 の
表紙と見開きのアートワークを担当させていただいて以来のご縁です。

ユニークな視点で学びをたのしむ『mammoth』の一ファンとしては
この上ない悦びです。

そうそう。
最近気がついたことなのですが
mammoth #24』のビデオクリップも作成されており、
ゆらゆらすてきな仕掛けが・・
いいなあ。子どもの頃、机の上でこんなことしてたのを思い出しました。

夢あふれるたのしいサイトなので、ぜひ覗いてみてください。





2012年12月17日月曜日

今夜21時より注文受付開始いたします。



























1年前よりご紹介できる日をずっとずっとたのしみにしていた
チェコのパン細工オーナメントたち。

玩具博物館ではじめてこの房耳リスを目にした時
ズッキューンと心を奪われ、「な、なんて愛らしいんだろう…!」と
はじめて目にする異国の見知らぬ文化にすっかり虜になってしまいました。
これは、10代のときに知ったタコノマクラや
20代のときに知ったサーミのトナカイブーツに次ぐ衝撃度でした。
(これを知ったのは30代、とっておきの出会いは10年に1度やってくる?)

その後縁あってチェコの作家さんと知り合うことができ、
作品を紹介してもらったり、パン細工がつくられるようになった由来などを
いろいろ教えてもらいました。
知れば知るほど興味ぶかく、自分だけでたのしむにはもったいない
素晴らしいフォークアート。
クリスマスを前に(かなりギリギリですが・・)皆さまにご紹介することができ
ほんとうに嬉しいです。

(チェコ語訳でお世話になりました池田さま、そして縁をつなげてくださった春日さま
に心より感謝いたします)


***


パン細工には人口的なものはいっさい使われておらず、
小麦粉、酢、水、そして植物の種子(目の部分)のみで作られています。
長期保存できるよう堅く焼きしめられているので
何年もたのしむことができるのが素晴らしいです。
(チェコの作家さんは10年前のものも飾っているそうです)

クリスマスの贈り物にはもちろん、
お誕生日やちょっとしたお土産にも喜ばれると思います。
















































他にも、クリスマスにぴったりなヴィンテージ絵本『もじゃもじゃペーター』や
デンマークのヴィンテージクリスマスシール(イヌイットの少女と森の動物たちにきゅんきゅん!)
も並びます。



今夜21時よりWeb Shopにて注文受付開始いたします。
ぜひ、ご覧ください。



2012年12月13日木曜日

いよいよ明日より。お待ちしております!
















































At Home Christmas展、明日11時より京都のKitさんにて始まります。

(今回は予算の都合でDMを用意できなくて、大変申し訳なく思っております〜
HPやTwitterでのお知らせのみになってしまいますが、何卒よろしくお願いいたします!)

わたしも明日、あさってと参上いたしますので、ぜひ声をかけてくださいね。
生木のクリスマスツリーにさまざまなオーナメントを吊るしてお待ちしております。
古き時代よりつづく伝統的なクリスマスを楽しんでいただければ嬉しいです。



2012年12月12日水曜日

ふーっ

























梱包と発送を終え、ひとまずほっとひと息。
そして嵐が去ったあとの部屋の片付けや次の作業の準備に取りかかっております。

あさってから久々の京都です。
Kitさんに行くのはこれが初めてなので、どんな展示になるのか
今からちょっとドキドキです。



Northlandの発送は、来週はじめくらいから順次取りかかる予定です。
長らくお待たせしており申し訳ございません〜

そしてそして。
お問いあわせもいただいております
とびっきりチャーミングなチェコのパン細工オーナメントは
17日(月)よりプレビュー、21時より注文受付を開始いたします。
クリスマスにぎりぎり間に合う感じでしょうか。
展覧会に行けないという方にもぜひ楽しんでいただければと思っています。

2012年12月4日火曜日

ロウソクを灯してみました。


































昔ながらのロウソクを灯したクリスマスツリーを再現してみました。
ロウソクは、松ぼっくりを模した古いキャンドルクリップを使って留めています。
砂糖菓子の変わりにリスやウサギのパン細工、そして古いガラスのオーナメント、
姫りんごと松ぼっくりも吊るしています。

樅の木のみどりや、色とりどりのオーナメントを隅々まで見てたのしめる
昼間のツリーも素敵ですが、
星の瞬きのように揺らめくロウソクの炎は格別です。







このカードに描かれているような古典的なクリスマスツリーに惹かれます。
消印は、1939年。ドイツのクリスマスカードです。
卓上タイプのちいさな樅の木には、まばゆいばかりのロウソクが灯されています。
星と色紙でしょうか、飾り付けはとてもシンプル。
足もとにはささやかな贈り物が。
当時どんな飾り付けをしていたのか、古いクリスマスカードを
いろいろ見てみるのもおもしろそうです。


2012年12月3日月曜日

本物の樅の木で。

























今年は、念願だった本物の樅の木のクリスマスツリーを飾りました。
針葉樹独特のすうっと爽快感あふれるいい匂いが部屋中に漂って
じつに気持ちがいいです。

あたたかい部屋では葉がぽろぽろ落ちて10日くらいしかもたないそうなので
ぎりぎりまで水に浸けながら外で管理しています。
手間はかかるけれど、この生の美しさをいちど味わったら
もうフェイクのツリーには戻れないという感じです。

そして、去年から虜になっているチェコのパン細工オーナメントや
古いガラスのオーナメントで飾りつけしてみました。
(展覧会でもこれを再現したいと思っていますのでお楽しみに!)

想像した通り、いやそれよりはるかに超えた美しさに言葉も出ず。
ああ、なんて可愛いのでしょう。
寝ているあいだに森の動物たちがひょっこり動き出しそう。
大人もわくわくするのだから、これはもう子どもにはたまらないツリーです。

ツリーを飾るといえば、
クリスマスツリー発祥のドイツでは、24日の午後に大人がツリーの飾りつけをし
子どもは夜になるまで別の部屋で待たされていたのだそうです。
(日本ではこんな習慣はないので、ちょっとふしぎな感じ。
でも、何事も楽しい展開を今か今かと待っているときが
一番シアワセな時だろうし、躾の意味もかねてそうしたのかなあ)
もしその時代に自分が生まれていたとしたら、、、
もういいよと声がかかるまで大人しく待っていられただろうかとか
ちょっと考えてみたりして。
でも、子ども時代のたのしい思い出としてしっかり刻まれるんだろうなあ。


生命力あふれる生の木と人の手で丁寧につくられたクリスマス飾りは
幸福への希求、作物豊饒の祈願、敬虔な気持ちなど
クリスマス本来の姿を静かに感じさせてくれるもので、ふしぎな力があります。

2012年11月30日金曜日

エゾリスの森ミトン。























At Home Christmas展に並ぶ、エゾリスの森ミトン。
大好物のドングリ、森のエビフライ(松ぼっくりの食べ残した芯)
オニグルミをモチーフにいれました。
手のひら側はドングリいっぱい!



王冠の針山の標本函。























王冠の針山の大よりひとまわり小さめです。
古い函に羊の毛を敷き詰めて標本函風に。



2012年11月27日火曜日

つばめさんのアイシングクッキー。
























Eちゃんことつばめさんのアイシングクッキーが届きました!
卒倒しそうなほどかわいいですよーー

At Home Christmas 展用に、Northlandの本や(こちらは前にいただいたものの進化版!)
ミトン、リス、くるみ割り人形などをリクエストしていたのですが
見事なまでに再現してくれました。
細かい作業が得意で、絵心も色使いのセンスもすばらしい彼女ならではの装飾に
思わずためいき。
クリスマス気分を盛り上げてくれる、
色とりどり夢あふれるアイシングクッキーをご覧ください。


























ヒゲミトンがよりラブリーに!
贈り物に添えたり、ツリーにぶら下げたり。
























ヒゲつながりでくるみ割り人形も。
まるで絵本から飛び出してきたようです。
(『くるみ割り王とあわれなラインホルト』また読み返したくなりました)
DDRの切手を参考により細密に再現してくれましたよ。
青い目に金ボタン。お茶目です。



























ブックレット表紙のサーミのトナカイブーツ。
雪の結晶がキラキラ輝いています。
3色リボンがかわいい!
























はにかみ森のリス君はロリポップに。もったいなくて食べられません・・
子どもが(いや、大人も)大喜びしそう。
























裏の尻尾はナッツ!デザインが違うという凝りよう!







他にもまだ違うモチーフを用意してくれるそうです。
とってもたのしみ!
ある程度日持ちもするので、
クリスマスまでの間しばらく飾ってたのしめるのも嬉しいです。
もちろん、見た目だけではなくとっても美味しいクッキーなので
大切な方への贈り物にもぜひ!


2012年11月26日月曜日

ポンポンミトン。






















今年もつくりました、ポンポンミトン。
大人でも(男の方でも)堂々とポンポンの可愛さをたのしめたらいいなと。
(このパターンで湯たんぽカバーをつくってみようーー)

At Home Christmas 展に並びます。



2012年11月24日土曜日

ガチョウの羽のクリスマスツリー。































約100年前に作られたアンティークのミニクリスマスツリーです。
ドイツ製で、なんと素材はガチョウの羽でできています。
見た目には鳥の羽だとは全然わかりません。
さわるとパリッとハリがある感じ。
(ガチョウの羽根を使っているバドミントンのシャトルに
確かに感触は似ているような)
枝の中心にはワイヤーが通っていて自由に角度を変えることができます。
細いロウソクやガラス球も当時のものと思われます。

鉢が小さいため、ちょっと触れるとすぐに倒れてしまう華奢なツリーですが
今のものにはない素朴で美しいデザインがすごく気に入ってます。


*ミニツリーは当時ドールハウスにいれたり、ショーウィンドウに飾られたり
戦地の兵士に送られたりしたそうです


































生の樅の木にロウソクを灯す前に、
このガジョウの羽のツリーにもつけてみることにしました。
もともとついているロウソクに火をつけるのはなんだかもったいないので
例の和蠟燭をつけてみることに。
ロウソク留めと枝のバランスが少々あっていませんが、、
なんと美しいことでしょう。
小さな色とりどりのガラス球に反射したロウソクのゆらめく輝き。
心にもぽっと火が灯る思いです。

ずっと眺めていたいところですが、
和蠟燭の芯は太く思ったより炎が大きいので、ガチョウの羽に燃えうつったり
倒れたりしたらちょっとこわい。
もともとついている枝の先端についているロウソクだと炎も小さくてよさそうです。

ロウソクを使っている時代には
クリスマスツリーの火事はよくあったそうで
ツリーの見張り番(富裕層の家庭だけ?)なるものも存在したのだとか。




























昔のクリスマスツリー。

























クリスマスツリーに最初に飾られたものは
リンゴや砂糖菓子、木の実や色紙など、
今の華やかなツリーから比べるととてもシンプルなものだったそうです。
そして、ツリーの飾りはほとんどが食べられるものだったことが
とても興味深いです。

リンゴはアダムとイヴの禁断の果実をあらわし、
後にこのリンゴの代用に赤いガラス球の飾りがつくられるようになったのだとか。

砂糖菓子は神の恵みをあらわし、飾りを取り払う公現祭の日に
子どもたちはツリーをゆすって(!)飾りを落とし、食べたのだそうです。
甘いものが貴重だった時代には
最高にわくわくする瞬間だったんだろうなあ。

鱗片の数だけ種をつける松ぼっくりは繁栄の象徴だったそう。

その後、ツリーにはロウソクが灯されるようになります。

ツリーにロウソクを灯すことはマルチン・ルターが考えたといわれています。
イヴの夜、森の中できらめく星を見て(世に光をもたらす救世主と重ね)
それを再現しようと思ったのだそう。
16世紀のお話です。
当時ロウソクはとても高価なものだったので
一般庶民に浸透するのはそれからずっと後、
19世紀にはいってからだそうです。





古いロウソク留め(松ぼっくりを模したクリップ)を手に入れたので
100年前のクリスマスカードに描かれているような
昔のクリスマスツリーを再現したいとずっと思っていました。

ロウソクは家にあった小さな和蠟燭を使うことに。

2012年11月22日木曜日

アドベントカレンダーとくるみ割り人形の切手。



クリスマス前の4週間をアドベント(待降節)といいます。
アドベントカレンダーとは、クリスマスを指折り数えてたのしむために
作られたアイテムで、子どもに与えられるものだそうです。
12月1日から24日まで日付のついた窓があり、毎日ひとつずつ開いていきます。
窓の向こうには、クリスマスにちなんだ絵やメッセージなどが描かれており
(昔のものには「森にクリスマス用の木を切りにいきます」とか
「良い子にはお菓子を、悪い子にはムチを」なんてメッセージも。なんてたのしい!)
凝ったものでは、中にお菓子がはいっているものまで作られました。

1902年、ドイツで生まれたものです。

現行品のものにも、昔ながらのクリスマスの風景を描いたものもあります。




くるみ割り人形で有名なザイフェン。

























樅の木が売られているヴェルニゲローゲのクリスマスマーケット。
(雪の上に黒猫、、、あのおもちゃ買ってとダダをこねる子どもの姿も)

























木のおもちゃで有名なエルツ山地の工房。
くるみ割り人形の他に、煙出し人形、クリスマスピラミッドなど
一度はどこかで目にしたことのあるおもちゃが。























ヒゲつながりで、、、
くるみ割り人形のかわいい切手。旧東ドイツ時代のものです。

おとなりは、同じくエルツ山地でつくられる工芸品
天使と鉱夫のロウソク立て。
かつて鉱山で栄えていたエルツですが、時代が変わり鉱山が廃れたあとは
副業にしていたおもちゃづくりで生計を立てるようになったのだそう。
鉱夫の人形は自分たちをモデルにつくったもので、
エプロンをした天使は奥さんなのだとか。
この地方では、クリスマスシーズンになると窓辺に、男の子がいる家には鉱夫の人形、
女の子がいる家には天使の人形が飾られるそうです。

一方、気になるくるみ割り人形のモデルはと言うと、、、王様や兵隊です。
権力の象徴であるひとたちにかたいクルミの殻を割らせてやろうという
憂さ晴らしや遊び心からきてるのだとか。
そうか、カイゼルヒゲは「いばりんぼう」の象徴でもあるのか。
くるみ割り人形にヒゲが欠かせないのはそういうことなんだ。


At Home Christmas展では、紙ものもいろいろ並びますので、おたのしみに。



ヒゲおにぎり。


2012年11月19日月曜日

樅の木には食べられるものを飾ってほしい・・


























とりあえず、水でも飲むか・・

2012年11月16日金曜日

At Home Christmas展。
























来月の14日からKitさんで始まる『At Home Christmas展』、あれこれ準備中です。
家の中で愉しむ伝統的なクリスマスをテーマに手編みのニット小物や、標本函、
ドングリやリスモチーフのもの、さまざまな国のオーナメントなどが並びます。
もうどれも好きなものばかりで、今からとってもワクワクしております!





クリスマスは本来キリストの誕生を祝うお祭りではありますが、
古代ヨーロッパの民族的なお祭り(冬至祭や収穫祭など)と融合され
それぞれの地で発展していきました。

クリスマスツリーは冬至の魔除けとして常緑樹を飾っていた習慣がもとになっており
ツリーにぶら下げていたものはリンゴや砂糖菓子やパンなど食べ物だったそうです。

麦わらや木の実のオーナメントは、冬枯れの季節に太陽の復活を願い、
新しい年の豊作や家族の幸せを願う気持ちが反映されています。

正直いうと、
クリスマスってなんともいえない暖かな気持ちになる素敵なものだけれど、
キリスト教でもないひとがクリスマスを祝うことへの違和感みたいなものが
ずっとありました。
しかし、幼い頃からなんとなく目にしていたモチーフのひとつひとつに
全て意味があること、自然を敬う気持ちや冬の習俗が根底にあることを知り、
それまでの小さなモヤモヤがぱーっと消え去りました。

クリスマスは感謝と願いの季節。
そう考えたらよりクリスマスがより輝いて見えてきます。

あたたかな手仕事を感じるもの、
古い時代に作られた異国のかわいらしいクリスマス飾りを
大切な人への贈り物に、ぜひ探しにきてくださいね。
展覧会に並ぶものはこれから少しずつこちらで紹介してゆきます。










2012年10月29日月曜日

明日より鳥展。


























明日より、倉敷意匠 アチブランチさんにて『鳥展』が始まります。
LAVVOからは、スズメモチーフなどを編み込んだ
手編みの小物ニットで参加しています。
いろんなジャンルの作家さんの手から生みだされたかわいいコトリを探しに
ぜひ足を運んでみてくださいね。






























自分にとってのトリはスズメなので、スズメのミトンを編みました。
「なぜスズメ?」と思われる方がいらっしゃると思うので
会場にはスズメを保護していたときの写真をこんな風に展示しています。
こちらもあわせて見ていただけると嬉しいです。


2012年10月26日金曜日

納品のオシラセ。






















納品のオシラセです。

北海道の 北方民族博物館に「Northland」とサーミミニミトンを、
徳島の uta no tane さんに「Northland」を納品しました。



徳島の uta no taneさんは半年前にオープンされたばかりのお店で
リトルプレスと雑貨のお店です。
徳島ってすごく遠いのではと思っていましたが、夏に猫神さんに会いに行った時、
実は日帰りで行けるところと判明しましたので
機会があればまたぜひ遊びにいってみたいです。



Northlandは、北方民族博物館のバックヤード取材が実現できたからこそ
かたちになった本なので、博物館に置かせていただくことは
もう、なによりも嬉しいこと!
この本を見て「北方民族博物館に行ってみたくなりました」といってもらえると
ほんとにつくってよかったなあと思います。
素晴らしいものは素晴らしいと率直に伝えるのも自分の仕事のひとつではないかと
最近つくづく感じています。

これから寒さがいっそう厳しくなる道東、
冬には流氷ツアーなどで網走に旅行される方もいらっしゃると思いますが
(寒さに激弱なわたしは流氷ツアーより網走監獄博物館の方が好み・・)
ぜひその際には北方民族博物館にも足をのばしていただければと思います。

2012年10月23日火曜日

Northland、納品のオシラセ。
























札幌にある北欧・バルト雑貨のお店 presseさん に
「Northland」を納品させていただきました。
(自分の作品を故郷である北海道に置いていただくというのは、感慨深いです・・!)

presseさんは、先月の北海道ドングリ&北方民族ツアーの際に
はじめて寄らせていただき、
以前からいちど作ってみたいと思っていたサーミピューターブレスの
ワークショップを体験させていただいたり、
興味深い編み物関連書籍やこだわりの目で選び抜かれた雑貨などを
たくさん見せていただきました。

毎年9月に帰省するのが恒例になっているのですが
presseさんに寄らせていただくというたのしみが増え、
これから秋の訪れがますますたのしみに!

写真は、presseさんで購入したデンマーク フェロー島の毛糸で編んだ
編み込みミトン。これからたのしいタッセルを付け。

12月の「At Home Christmas」展に向けて、まだまだ編みます。

2012年10月22日月曜日

宮島ブックトレイル、本でつながる旅。



宮島ブックトレイルに来てくださった皆さま、ありがとうございました!
twitterで知り合った方や、ブログを見てきてくださった方、
そしてはじめましての方など、たのしくお喋りしていたらあっという間に終わってしまいました。
(行きそびれた、買いそびれたお店もあり、、残念!)


おかげさまでドングリ関係は完売、本や雑貨もおすすめのものから旅立っていきました。
(キノコストラップを持ってる方が複数いらっしゃったりとか、キュートな寄生虫ブローチをつけてる女の子とか、おもしろい方多かったなあ)
作品は少なめだったので、はじめて見る方にとって普段何を作っているひとなのか
よくわからないお店になっていたかもというのが反省点であります。

がしかし、広島でさまざまなモノを発信してる方たちと触れ合えることができ
たくさん刺激をもらえました。
お洒落な喫茶店sarasvatiでのランテルナムジカ(音楽家のトウヤマタケオさん、画家のnakabanさん)の
ゆるりふしぎな浮遊感ライヴも素敵でした。

お声をかけてくださった主催者の高枕のOさんに感謝です。
ありがとうございます。
素敵なイベントなので、これからも本の旅、続けてほしいです。