2012年11月30日金曜日

エゾリスの森ミトン。























At Home Christmas展に並ぶ、エゾリスの森ミトン。
大好物のドングリ、森のエビフライ(松ぼっくりの食べ残した芯)
オニグルミをモチーフにいれました。
手のひら側はドングリいっぱい!



王冠の針山の標本函。























王冠の針山の大よりひとまわり小さめです。
古い函に羊の毛を敷き詰めて標本函風に。



2012年11月27日火曜日

つばめさんのアイシングクッキー。
























Eちゃんことつばめさんのアイシングクッキーが届きました!
卒倒しそうなほどかわいいですよーー

At Home Christmas 展用に、Northlandの本や(こちらは前にいただいたものの進化版!)
ミトン、リス、くるみ割り人形などをリクエストしていたのですが
見事なまでに再現してくれました。
細かい作業が得意で、絵心も色使いのセンスもすばらしい彼女ならではの装飾に
思わずためいき。
クリスマス気分を盛り上げてくれる、
色とりどり夢あふれるアイシングクッキーをご覧ください。


























ヒゲミトンがよりラブリーに!
贈り物に添えたり、ツリーにぶら下げたり。
























ヒゲつながりでくるみ割り人形も。
まるで絵本から飛び出してきたようです。
(『くるみ割り王とあわれなラインホルト』また読み返したくなりました)
DDRの切手を参考により細密に再現してくれましたよ。
青い目に金ボタン。お茶目です。



























ブックレット表紙のサーミのトナカイブーツ。
雪の結晶がキラキラ輝いています。
3色リボンがかわいい!
























はにかみ森のリス君はロリポップに。もったいなくて食べられません・・
子どもが(いや、大人も)大喜びしそう。
























裏の尻尾はナッツ!デザインが違うという凝りよう!







他にもまだ違うモチーフを用意してくれるそうです。
とってもたのしみ!
ある程度日持ちもするので、
クリスマスまでの間しばらく飾ってたのしめるのも嬉しいです。
もちろん、見た目だけではなくとっても美味しいクッキーなので
大切な方への贈り物にもぜひ!


2012年11月26日月曜日

ポンポンミトン。






















今年もつくりました、ポンポンミトン。
大人でも(男の方でも)堂々とポンポンの可愛さをたのしめたらいいなと。
(このパターンで湯たんぽカバーをつくってみようーー)

At Home Christmas 展に並びます。



2012年11月24日土曜日

ガチョウの羽のクリスマスツリー。































約100年前に作られたアンティークのミニクリスマスツリーです。
ドイツ製で、なんと素材はガチョウの羽でできています。
見た目には鳥の羽だとは全然わかりません。
さわるとパリッとハリがある感じ。
(ガチョウの羽根を使っているバドミントンのシャトルに
確かに感触は似ているような)
枝の中心にはワイヤーが通っていて自由に角度を変えることができます。
細いロウソクやガラス球も当時のものと思われます。

鉢が小さいため、ちょっと触れるとすぐに倒れてしまう華奢なツリーですが
今のものにはない素朴で美しいデザインがすごく気に入ってます。


*ミニツリーは当時ドールハウスにいれたり、ショーウィンドウに飾られたり
戦地の兵士に送られたりしたそうです


































生の樅の木にロウソクを灯す前に、
このガジョウの羽のツリーにもつけてみることにしました。
もともとついているロウソクに火をつけるのはなんだかもったいないので
例の和蠟燭をつけてみることに。
ロウソク留めと枝のバランスが少々あっていませんが、、
なんと美しいことでしょう。
小さな色とりどりのガラス球に反射したロウソクのゆらめく輝き。
心にもぽっと火が灯る思いです。

ずっと眺めていたいところですが、
和蠟燭の芯は太く思ったより炎が大きいので、ガチョウの羽に燃えうつったり
倒れたりしたらちょっとこわい。
もともとついている枝の先端についているロウソクだと炎も小さくてよさそうです。

ロウソクを使っている時代には
クリスマスツリーの火事はよくあったそうで
ツリーの見張り番(富裕層の家庭だけ?)なるものも存在したのだとか。




























昔のクリスマスツリー。

























クリスマスツリーに最初に飾られたものは
リンゴや砂糖菓子、木の実や色紙など、
今の華やかなツリーから比べるととてもシンプルなものだったそうです。
そして、ツリーの飾りはほとんどが食べられるものだったことが
とても興味深いです。

リンゴはアダムとイヴの禁断の果実をあらわし、
後にこのリンゴの代用に赤いガラス球の飾りがつくられるようになったのだとか。

砂糖菓子は神の恵みをあらわし、飾りを取り払う公現祭の日に
子どもたちはツリーをゆすって(!)飾りを落とし、食べたのだそうです。
甘いものが貴重だった時代には
最高にわくわくする瞬間だったんだろうなあ。

鱗片の数だけ種をつける松ぼっくりは繁栄の象徴だったそう。

その後、ツリーにはロウソクが灯されるようになります。

ツリーにロウソクを灯すことはマルチン・ルターが考えたといわれています。
イヴの夜、森の中できらめく星を見て(世に光をもたらす救世主と重ね)
それを再現しようと思ったのだそう。
16世紀のお話です。
当時ロウソクはとても高価なものだったので
一般庶民に浸透するのはそれからずっと後、
19世紀にはいってからだそうです。





古いロウソク留め(松ぼっくりを模したクリップ)を手に入れたので
100年前のクリスマスカードに描かれているような
昔のクリスマスツリーを再現したいとずっと思っていました。

ロウソクは家にあった小さな和蠟燭を使うことに。

2012年11月22日木曜日

アドベントカレンダーとくるみ割り人形の切手。



クリスマス前の4週間をアドベント(待降節)といいます。
アドベントカレンダーとは、クリスマスを指折り数えてたのしむために
作られたアイテムで、子どもに与えられるものだそうです。
12月1日から24日まで日付のついた窓があり、毎日ひとつずつ開いていきます。
窓の向こうには、クリスマスにちなんだ絵やメッセージなどが描かれており
(昔のものには「森にクリスマス用の木を切りにいきます」とか
「良い子にはお菓子を、悪い子にはムチを」なんてメッセージも。なんてたのしい!)
凝ったものでは、中にお菓子がはいっているものまで作られました。

1902年、ドイツで生まれたものです。

現行品のものにも、昔ながらのクリスマスの風景を描いたものもあります。




くるみ割り人形で有名なザイフェン。

























樅の木が売られているヴェルニゲローゲのクリスマスマーケット。
(雪の上に黒猫、、、あのおもちゃ買ってとダダをこねる子どもの姿も)

























木のおもちゃで有名なエルツ山地の工房。
くるみ割り人形の他に、煙出し人形、クリスマスピラミッドなど
一度はどこかで目にしたことのあるおもちゃが。























ヒゲつながりで、、、
くるみ割り人形のかわいい切手。旧東ドイツ時代のものです。

おとなりは、同じくエルツ山地でつくられる工芸品
天使と鉱夫のロウソク立て。
かつて鉱山で栄えていたエルツですが、時代が変わり鉱山が廃れたあとは
副業にしていたおもちゃづくりで生計を立てるようになったのだそう。
鉱夫の人形は自分たちをモデルにつくったもので、
エプロンをした天使は奥さんなのだとか。
この地方では、クリスマスシーズンになると窓辺に、男の子がいる家には鉱夫の人形、
女の子がいる家には天使の人形が飾られるそうです。

一方、気になるくるみ割り人形のモデルはと言うと、、、王様や兵隊です。
権力の象徴であるひとたちにかたいクルミの殻を割らせてやろうという
憂さ晴らしや遊び心からきてるのだとか。
そうか、カイゼルヒゲは「いばりんぼう」の象徴でもあるのか。
くるみ割り人形にヒゲが欠かせないのはそういうことなんだ。


At Home Christmas展では、紙ものもいろいろ並びますので、おたのしみに。



ヒゲおにぎり。


2012年11月19日月曜日

樅の木には食べられるものを飾ってほしい・・


























とりあえず、水でも飲むか・・

2012年11月16日金曜日

At Home Christmas展。
























来月の14日からKitさんで始まる『At Home Christmas展』、あれこれ準備中です。
家の中で愉しむ伝統的なクリスマスをテーマに手編みのニット小物や、標本函、
ドングリやリスモチーフのもの、さまざまな国のオーナメントなどが並びます。
もうどれも好きなものばかりで、今からとってもワクワクしております!





クリスマスは本来キリストの誕生を祝うお祭りではありますが、
古代ヨーロッパの民族的なお祭り(冬至祭や収穫祭など)と融合され
それぞれの地で発展していきました。

クリスマスツリーは冬至の魔除けとして常緑樹を飾っていた習慣がもとになっており
ツリーにぶら下げていたものはリンゴや砂糖菓子やパンなど食べ物だったそうです。

麦わらや木の実のオーナメントは、冬枯れの季節に太陽の復活を願い、
新しい年の豊作や家族の幸せを願う気持ちが反映されています。

正直いうと、
クリスマスってなんともいえない暖かな気持ちになる素敵なものだけれど、
キリスト教でもないひとがクリスマスを祝うことへの違和感みたいなものが
ずっとありました。
しかし、幼い頃からなんとなく目にしていたモチーフのひとつひとつに
全て意味があること、自然を敬う気持ちや冬の習俗が根底にあることを知り、
それまでの小さなモヤモヤがぱーっと消え去りました。

クリスマスは感謝と願いの季節。
そう考えたらよりクリスマスがより輝いて見えてきます。

あたたかな手仕事を感じるもの、
古い時代に作られた異国のかわいらしいクリスマス飾りを
大切な人への贈り物に、ぜひ探しにきてくださいね。
展覧会に並ぶものはこれから少しずつこちらで紹介してゆきます。