イヌイットの民族に昔から伝わる遊びはたくさんあるようですが
日本でもおなじみの遊び(あやとり、けん玉、輪投げに鬼ごっこ)
も見られ、ちょっと興味深い。
去年、網走の北方民族博物館に行った時、
はじめてイヌイットのヨーヨーの存在を知りました。
今まで見たヨーヨーとまるで違う形状。
回して遊ぶものだろうけど、どんな動きをするのかがまったく読めない。
ヨーヨーって、
考古学的にみれば人形の次に古い玩具だそうで
紀元前から存在してたものだと知り、驚きました。
(今までヨーヨーについて深く考えてこともなかったけど、
玩具のひとつとして調べていくといろいろ面白そう)
もっとも原始的な遊びのうちのひとつだったのかあ。
何事も、習うより慣れろが大事ってことで、さっそく作って遊んでみることに。
これは博物館のミュージアムショップで購入した
「イヌイトのヨーヨー」。(北方民族博物館では“イヌイト”の呼び名で統一されています)
糸と革、おもりや綿が入っていて、自作キットとして販売されています。
(通販もしています)
おもりと綿をつめた革をきっちり糸で繕い、三角テントをふたつ作り
片方を少し長めにして持ち手を装着。
さて、この三角テントはどんな動きをするのだろう?
片方は右回り、もう片方は左回りで、手首をうまく動かしながら
ぐるぐる回してこんな風に遊びます。
エスキモーおばあちゃん、歌いながら披露。
http://www.youtube.com/watch?v=9Ag5CypMi8c
簡単に見えますが、コツを掴むまでけっこう難しいです。
ヨーヨーを床に置いて勢いよく持ち上げて回す方法でも練習してますが
7〜8回やってやっと成功するくらい。
鍛錬が必要ですな…
こちらは、ゴマちゃんの毛皮製ヨーヨー。
http://www.alaskanativearts.org/501.html
ミュージアムショップでは、こんな面白いものもあるよ!ということで
再度ご紹介。イヌイトの雪めがね(紙製)。
本来は骨や木などで作られるもので、狩人が雪原の中を犬ぞりで走る時に
雪目防止策として装着したものです。
イヌイトの知恵の輪とモンゴルのシャガイという玩具(ヒツジのくるぶし)。
知恵の輪、ぜんぜん解けません。
シャガイはまったり濃厚な匂いが。
シャガイがたくさんあるということは羊がたくさんある家、豊かさの象徴でもあったそう。
子どもたちはこの骨のかけらを大事にし、おはじきやお手玉、すごろくに興じるのだそうです。