2012年1月29日日曜日

Nomad



































オランダの写真家 Jeroen Toirkens による
北半球に暮らす最後の遊牧民たちの生活を記録した写真集。


被写体となるのはSami(ロシア、フィンランド)、Nenets(ロシア)、Yoruk(トルコ)
Dukha(モンゴル)、Inupiat(アラスカ)など現代文明を受け入れながらも
遊牧生活を営む少数民族たち。
表紙のラーヴォの前に佇むグリーンの民族衣装が鮮やかな女性は
ロシアのコラ半島に住むコラサーミ。
(ブルーではなくグリーンベースの民族衣装が新鮮)


厳しい自然の中で生き抜くためには
自然も動物もとことん知りつくし利用し循環させていく。 
彼らの根底に流れる自然崇拝の精神を知れば
毛皮が剥がされ骨と肉が剥き出しになったトナカイの姿や粗末な家も美しいとさえ思える。

北方の少数民族の暮らしってやっぱり強く惹かれると再確認できる一冊。