写真を見て、久しぶりに悲鳴をあげてしまいました。
なんという奇妙な光景でしょう。
リードにつながれた黒猫が道にずらりと列をなしています。
遠くのほうまで、ずっと…!
黒猫の集会?と思いきや、映画のオーディションに集まった猫さんたちだったのでした。
時は1961年、場所はハリウッドスタジオ。
映画のタイトルは『Tales of Terror』(原作はエドガー・アラン・ポー『黒猫』)、
邦題はなんと『黒猫の怨霊』。
このホラー映画のために152匹もの黒猫さんが集まったそうです。
(わたしもハリウッドの近所に住んでたらきっと参加します)
この写真はLIFEというアメリカの雑誌に掲載されたもので
他にもいろいろ写真が載ってることを期待して買ったのですが
黒猫写真はこれ1枚っきりで、残念〜!
記事には「白い足や鼻ですみやかに失格になった子が何匹かいた」と。
なんか笑えますねー。
オーディションには、プロの猫も多数参加してたようです。
最終的には7匹選ばれたとのこと。
物怖じしない、美猫が選ばれたのかな? それとも、ホラー顔の子?
このワクワクするような黒猫のオーディション、
LIFEのサイトで魅力的な写真がまだまだ見られます!
アクの強い顔したおっちゃん(飼い主?)だと思ってたら
映画に出てる俳優ピーター・ローレだったとか、(映画の1シーンはコチラ)
もうひとりのおっちゃんも名優ヴィンセント・プライス だったとか
(M・ジャクソン『スリラー』の曲中のナレーションをしたひと)
いろいろ発見があります。
他にも、
かばん猫さん、ホラー映画には可愛すぎる仔猫さん、白毛が混じってるのであきらかに不合格な猫さん、誰が連れてきたの?白猫さん、「あなたが一番よ…」とメラメラ闘志を燃やすかなり気合いのはいったおばさま、あきらかに帰りたがっている猫さん、順番待ちは夜にまでおよぶ 等々、見所はいっぱい。
さすがハリウッド、頭のてっぺんからつま先まで気合いのはいったお洒落をしてる飼い主もちらほら。「おーほっほっほ」とか上品な笑い声とか聞こえてきそうです。
一度にいろいろ見られる コチラのサイトも楽しめます。
ああ、ずーっと眺めていたい、しあわせな光景。
これ、1冊の本にして欲しい…
世界中の黒猫ファン垂涎の1冊になるのではないでしょうか。