ツリーの飾り付けをしていて(一度に終わらせるのがもったいないので毎日ちょっとずつ飾り付けをしている)
ロウソクの取り付け方にふと疑問をもつ。
クリップ式のキャンドルホルダーをツリーの上の細い枝に取り付けると
斜めになったままでどうも格好が悪い。
木の種類(これはIKEAで購入した嬬恋産もみの木)や枝ぶりによっていろいろだから
仕方ないのかなあと思いながら重めのパン細工などを重りにバランスを取ってみる。
そして小さなリンゴを吊るそうとすると今度は重みで枝が大きくしなる。
バランスを見ながらロウソクを取り付けし
繊細なガラスのオーナメントを落とさないよう全体のバランスを見ながら配置する、、、
うーんなるほど、クリスマスツリーの飾り付けは大人の仕事だなあと納得。
(クリスマスツリーは24日の日に大人たちが飾り付けするもの。
全て準備が整ってから子どもたちを呼びよせ披露するのが古くからの習慣だそう)
飾り付けしたツリーがはじめて記録されたのは15世紀のドイツ フライブルクでのこと。
パン職人の信心会が聖霊救貧院にリンゴや洋梨、レープクーヘンやナッツ、
金色の紙飾りなどを付けたツリーを飾ったという記録が残っているそうです。
今のように物が豊かではない時代、後でとって食べられるものを考えて
飾り付けしたのがとても興味深いなあ。
古くからツリーの飾りとして使われていたリンゴはアダムとイヴの食べたリンゴであり
豊穣のシンボルでもありましたが
ロウソクの重しというもうひとつの役目もあったと知り
「そっかーなるほどー!」と目からウロコポロポロ。
ツリーの飾りはひとつずつ意味があるものだとは知っていましたが
知れば知るほどおもしろいクリスマスにまつわるエピソード。
というわけで、昔のツリーと同じように我が家ではロウソクの重しはリンゴを使うことに。
なかなかよい景色です。(クリスマスツリーの飾り付けはまだまだ続く)
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リンドグレーン原作『やかまし村の春夏秋冬』(1987年スウェーデン)の映画の中で
クリスマスツリーに赤いリボンでリンゴを吊るすシーンが登場します。
この映画では子どもたちが飾りつけを手伝っていますね。
ハートや国旗のオーナメントが北欧ならでは。
夜空に瞬く星のようなロウソクがたくさん灯されたツリーにため息。
自然の息吹、穏やかに流れる時間、普遍の美がたくさん詰まった宝箱のような映画。
またDVD借りて観ようかな。