クリスマスツリーに最初に飾られたものは
リンゴや砂糖菓子、木の実や色紙など、
今の華やかなツリーから比べるととてもシンプルなものだったそうです。
そして、ツリーの飾りはほとんどが食べられるものだったことが
とても興味深いです。
リンゴはアダムとイヴの禁断の果実をあらわし、
後にこのリンゴの代用に赤いガラス球の飾りがつくられるようになったのだとか。
砂糖菓子は神の恵みをあらわし、飾りを取り払う公現祭の日に
子どもたちはツリーをゆすって(!)飾りを落とし、食べたのだそうです。
甘いものが貴重だった時代には
最高にわくわくする瞬間だったんだろうなあ。
鱗片の数だけ種をつける松ぼっくりは繁栄の象徴だったそう。
その後、ツリーにはロウソクが灯されるようになります。
ツリーにロウソクを灯すことはマルチン・ルターが考えたといわれています。
イヴの夜、森の中できらめく星を見て(世に光をもたらす救世主と重ね)
それを再現しようと思ったのだそう。
16世紀のお話です。
当時ロウソクはとても高価なものだったので
一般庶民に浸透するのはそれからずっと後、
19世紀にはいってからだそうです。
古いロウソク留め(松ぼっくりを模したクリップ)を手に入れたので
100年前のクリスマスカードに描かれているような
昔のクリスマスツリーを再現したいとずっと思っていました。
ロウソクは家にあった小さな和蠟燭を使うことに。