クリスマス前の4週間をアドベント(待降節)といいます。
アドベントカレンダーとは、クリスマスを指折り数えてたのしむために
作られたアイテムで、子どもに与えられるものだそうです。
12月1日から24日まで日付のついた窓があり、毎日ひとつずつ開いていきます。
窓の向こうには、クリスマスにちなんだ絵やメッセージなどが描かれており
(昔のものには「森にクリスマス用の木を切りにいきます」とか
「良い子にはお菓子を、悪い子にはムチを」なんてメッセージも。なんてたのしい!)
凝ったものでは、中にお菓子がはいっているものまで作られました。
1902年、ドイツで生まれたものです。
現行品のものにも、昔ながらのクリスマスの風景を描いたものもあります。
くるみ割り人形で有名なザイフェン。
樅の木が売られているヴェルニゲローゲのクリスマスマーケット。
(雪の上に黒猫、、、あのおもちゃ買ってとダダをこねる子どもの姿も)
木のおもちゃで有名なエルツ山地の工房。
くるみ割り人形の他に、煙出し人形、クリスマスピラミッドなど
一度はどこかで目にしたことのあるおもちゃが。
ヒゲつながりで、、、
くるみ割り人形のかわいい切手。旧東ドイツ時代のものです。
おとなりは、同じくエルツ山地でつくられる工芸品
天使と鉱夫のロウソク立て。
かつて鉱山で栄えていたエルツですが、時代が変わり鉱山が廃れたあとは
副業にしていたおもちゃづくりで生計を立てるようになったのだそう。
鉱夫の人形は自分たちをモデルにつくったもので、
エプロンをした天使は奥さんなのだとか。
この地方では、クリスマスシーズンになると窓辺に、男の子がいる家には鉱夫の人形、
女の子がいる家には天使の人形が飾られるそうです。
一方、気になるくるみ割り人形のモデルはと言うと、、、王様や兵隊です。
権力の象徴であるひとたちにかたいクルミの殻を割らせてやろうという
憂さ晴らしや遊び心からきてるのだとか。
そうか、カイゼルヒゲは「いばりんぼう」の象徴でもあるのか。
くるみ割り人形にヒゲが欠かせないのはそういうことなんだ。
At Home Christmas展では、紙ものもいろいろ並びますので、おたのしみに。