2012年12月3日月曜日

本物の樅の木で。

























今年は、念願だった本物の樅の木のクリスマスツリーを飾りました。
針葉樹独特のすうっと爽快感あふれるいい匂いが部屋中に漂って
じつに気持ちがいいです。

あたたかい部屋では葉がぽろぽろ落ちて10日くらいしかもたないそうなので
ぎりぎりまで水に浸けながら外で管理しています。
手間はかかるけれど、この生の美しさをいちど味わったら
もうフェイクのツリーには戻れないという感じです。

そして、去年から虜になっているチェコのパン細工オーナメントや
古いガラスのオーナメントで飾りつけしてみました。
(展覧会でもこれを再現したいと思っていますのでお楽しみに!)

想像した通り、いやそれよりはるかに超えた美しさに言葉も出ず。
ああ、なんて可愛いのでしょう。
寝ているあいだに森の動物たちがひょっこり動き出しそう。
大人もわくわくするのだから、これはもう子どもにはたまらないツリーです。

ツリーを飾るといえば、
クリスマスツリー発祥のドイツでは、24日の午後に大人がツリーの飾りつけをし
子どもは夜になるまで別の部屋で待たされていたのだそうです。
(日本ではこんな習慣はないので、ちょっとふしぎな感じ。
でも、何事も楽しい展開を今か今かと待っているときが
一番シアワセな時だろうし、躾の意味もかねてそうしたのかなあ)
もしその時代に自分が生まれていたとしたら、、、
もういいよと声がかかるまで大人しく待っていられただろうかとか
ちょっと考えてみたりして。
でも、子ども時代のたのしい思い出としてしっかり刻まれるんだろうなあ。


生命力あふれる生の木と人の手で丁寧につくられたクリスマス飾りは
幸福への希求、作物豊饒の祈願、敬虔な気持ちなど
クリスマス本来の姿を静かに感じさせてくれるもので、ふしぎな力があります。