ウールの靴下は機能的にもそして見た目にも温かみがあり
編むのも履くのも好きですが、いかんせん、長く履いているとカカトや親指のあたりが
摩擦で薄くなってきて最後には穴があいてしまうのが宿命です。
せっかくのお気に入りの靴下、とくに手編みのものならなんとか修繕しながら履いていきたいもの。
ひと昔前では当たり前だったことなのですが。
靴下の穴をかがる道具はソックダーナー sock darner (darn=かがる)と呼ばれ
キノコや卵のかたちを模したものが多く、たまにこけしっぽい人形型のものもちらほら。
手彫りで装飾したもの、取っ手と頭の部分が分解でき
中に針を収納できるものもあったり、
キノコ好きとしてはちょっとコレクション欲がくすぐられます。
素材はおもに木製やガラス製。(日本では電球をつかっていたようです)
手に持った感触はやはり温かみのある木のものがよいです。
穴をかがる方法は縦横と交互に糸を交差させていくだけなのでとっても簡単。
色でも遊べるから、穴があく前からかがってデザインの一部としてもよさそう。
(キノコ狩り靴下やサーミ靴下を履いていただいてるお客さまにも
穴があいたらぜひ試していただきたいです!!)
編み物の歴史では、靴下はずいぶん古くから編まれていたそうなので
(1世紀頃のものと推定される靴下の断片が見つかっているそう)
となるとソックダーナーの歴史も気になるところです。