倉敷意匠分室 第6編『作りごとカタログ』が発売になりました。
販売ページはこちらです→▲(*カタログも掲載商品も近日中に購入できるかと思います)
微力ながらわたくしも「野の花ポシェット」という商品で
エントリーさせていただいております。
タナベさんに編み物などで吊り花を作ってほしいと依頼を受けたのは去年のこと。
うーむ、どうしようと悩みましたが
すぐに頭に浮かんできたものは、そよそよクラゲの足のようなフリンジがついた袋状のもの。
紐をつけて首からぶら下げて持ち歩けるようなものでした。
散歩の途中で出会った野の花を摘みながら
首からぶら下げたポシェットに花をいれるイメージ。
シンプルなかたちの袋なので、小さな木の実やヒトデをつけて。
小さい頃、道ばたの草花をきれいだなと思って摘んだ経験は
だれでも一度くらいはあると思うのですが
日常の生活の中でそんな風に使うことができたらいいなあって。
採集好き、拾い物好きの発想ですね。
今回のカタログの野の花ポシェットの花と文は
花作家のかわしまよう子さんが手がけてくださっています。
(縁をつなげてくださった倉敷意匠さん、素敵なページに仕上げてくださった
かわしまさんに感謝です!)
野の花ポシェットのように直接水を入れることができない素材の中に入れる器のことを
「落とし」というのだそうです。
カタログの写真に使われた落としは、ヤクルトの容器。
暮らしの中にあるものをさりげなく使うところも素敵です。
特別なところではなく、いつも通る道でちょっとしゃがんで足もとの世界を眺めてみる。
土や花の匂いを嗅いでみたり、複雑な構造の花姿をしげしげ観察したり、
なつかしい気持ちになったり。
自分の目の前に広がるちいさき生命力の数に圧倒されるかもしれません。
いつもの景色で出会える小さな野の花をさりげなく持ち歩き、
部屋に飾ってみていただければ嬉しいです。